「……送ってくれて、ありがとう…」

「ん、気にすんな。ってか…俺、マナん家…初めて来たんだよな…」

目の前に建つあたしの住む家を見上げて頭をガシガシと掻く。

「俺って…マジ、サイテーな男だよな…今さら…」

フッと瞳を伏せて、自嘲気味に表情を歪めたタクミ。

そんな今さらながらに落ち込んだ様子のタクミを見て

「フフ、ホントに今さらだね」

思わず溢れた笑み。

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