第10章

第12話

ライブに向けて、Cosmo quartettoとCosmicは、猛練習を重ねていた。


燐は、ノインと共に歌とダンスの練習をしている中、ツヴァイとステラは、アクロバティックな大技を決めていた。


「幼馴染みで紆余曲折を経て、恋人になった2人だから成せるパフォーマンスなんだろうなぁ…。」


無意識のうちに、心の声が漏れ出ている燐にノインが声を掛けた。


「2人のパフォーマンスを見て、自信失くした?」


「そ、そんな事…ある…。」


語尾が弱まる。僕の悪い癖だ。


そう思っていると、ノインが静かに口を開いた。


「…知ってる?燐が一緒に踊る様になってから、私の雰囲気が変わったって、今話題になってるの。…だから、もっと自信持って。私達にしか出来ない歌とダンスを見せるの。」


不思議。彼女の言葉で、みるみる自信が湧いてくる…。


「うん…!ありがとう、ノイン!僕、もっと頑張るよ!」


燐は、屈託のない笑顔をノインに見せた。

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