第75話

「──……ゆう、や先輩っ」


「!!」


信じられない、信じたくないという思いと、怒りを通り越した憎しみがぐるぐると頭の中で渦巻く。



今すぐにでも飛び込んでいって殴ってやりたい衝動も。



なんでだ?


獣に成り下がった二人の声が、体育館の中から聞こえてくる。


必死に声を抑えようとしているようだけど、それでも漏れ聞こえてくるその声に、嫌悪感から全身に鳥肌がたった。

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