第11話
「つ、次の試合はきっとレギュラーだよ!ね?ね?未来」
鈴が同意を求めるようなうるうるした瞳で見つめてくる。
自分の気持ちに素直な可愛い鈴。
仕方ないわねの意味も込めた溜め息ひとつ。
それから、
「ま、次かどうかはわかんないけど、凌汰がレギュラーになるのは決まってるでしょっ!だからそんな辛気くさい顔してないでこれからも頑張ってよ!」
そう言って鈴の想いの分、凌汰の背中をバシンッとちょっと強めに叩いてやった。
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