第8章

第22話

「お嬢様、アフタヌーンティーでございます」


「ありがとう…ところでアレックス、セバスチャン、私に隠し事してないかしら…?」


わたくし達の心臓がピクリと跳ね上がる…。


「お嬢様、何を仰っているのです…?」


「貴方達の首元に…赤い印が見えるから…それと、愛し合う甘い声が…聞こえたから…」


「別に隠さなくても良いの…。貴方達が誰を好きでも、私は構わないから…」


お嬢様の好奇心に満ちた微笑みが私達を見つめた。


「…秘密を知ってしまったのだから、私にも見せて頂戴…二人の愛を…」

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