第1章

第3話

私とした事が、自己紹介がまだでしたね。

私の名は、アレックスでございます。


そして、私の後輩の使用人、セバスチャン…。


彼は、美術館の絵画の中から現れたかの様な美貌の持ち主。


非の打ち所がない身のこなし…。


何をしても完璧な人…。


このお屋敷に仕えて五年程…しかし、彼を目当てに訪れるお嬢様は、何と多い事…。


いつしか、私はそんな彼を…自然に目で追っていたのです…。


この気持ちが、何なのか…ずっと靄の掛かったまま…。

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