第26章

第39話

あれから半年後。


秋映 りんごが開発に携わった、「りんご飴(ミルクティー味)」は、Jewel Appleの人気商品になり、お店の前には、長蛇の列が出来ていた。


「わぁ…!!嬉しい…!!」


私が満面の笑みを浮かべると、大樹さんも穏やかに微笑んだ。


「それは、りんごが皆と一緒に力を合わせて頑張ってきたからだよ」


彼はいつも、私が欲しい言葉をくれる人…。


「ありがとう…大樹さん」


私がお礼を言うと、彼の表情は一転、緊張感が漂っていた。


「…あの、りんご…。」


「なぁに?」


「僕と…結婚、して下さい…!!」


「…!!」


私は嬉しさが込み上げてきて、涙が頬を伝った。


「…こちらこそ、末永く宜しくお願いします」


りんごの左手の薬指には、ダイヤモンドの指輪が煌めいた。


そして、幸せの鐘が鳴る…。

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