第21章

第28話

窓から陽の光が差し込み、私は目を覚ました…。


『腰が重い…』


そう思いながら、隣に視線を移すと愛しい恋人が私を見つめていた。


「大樹さん…!?起きていたの!?」


私が驚いていると、彼は優しい微笑みを浮かべていた。


「やっと、初恋の人に思いを伝えて、一夜を過ごしたんだ…嬉しくて目も覚めるよ」


「私も嬉しいの…私の全ては、あなたから始まっているから…だから、大人になって、また会えたら、あなたに私の全てを捧げよう…って、決めていたから…」


「りんご…」


私達は、再び甘い口付けを交わした…。


それは、りんご飴が結んでくれた、運命の赤い糸だね…。

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