「はぁ…」

「１０回目」

「へ？」

「溜め息――アンタが今日ついた数」

「………そんなもの数えないでよ」

涼華を睨みながら次の授業の準備をする

「違うわよ」

「は？だって数えてた―」

「何言ってんの？次は現国じゃなくて世界史だけど」

「え？！」

慌てて机の上に置いた教科書を見る

―――…ホントだ

現国のノートを出しかけた手を引っ込めて世界史を手探りで探す

何やってるんだるんだろ…

「最近のアンタって何か変よね？」

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