第83話

瑛が視線を西棟に向ける


―――美雨の教室が見える


「俺は別に美雨ちゃんを好きとかそんなじゃない…」


そしてゆっくりと視線を俺に移す


「―――…え?」



………………


瑛………



「お前が俺に遠慮することは全然ないんだ。むしろ俺は……嬉しい」


そう言いながらどこか儚げに切なそうに笑う



瑛―――…


「女嫌いだったお前にやっと彼女が出来てさ!」




それで


笑ってるつもりか?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る