第36話

春のクラスがある校舎は東棟


私の教室とは反対に位置する


だからか…


だからこの人の事知らなかったんだ


見たことない人だなって思ってたんだよね…



教室に戻ろうと春に背を向けた時、


「おい!美雨」


なぜか…呼び止められた


「……何?」


必要以上には話したくないんだけど…


眉間に皺を寄せながら振り向く


「……メアド…交換」


ボソッと春が呟く声が聞こえてきた


「―――…は?」


メアド?交換?


あー………

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