第10話
「ここで話せない事なら聞くつもりはありません!」
そう言ってさっさと席に戻った
「あーらら…木村君…落ち込んでるよ。もったいない…彼結構もてるのに」
「知らない!」
美雨もまた春同様
自分の容姿の良さに自覚がない――――…
自然な栗色の巻き髪。春と同じく大きな瞳に長い睫。ぷっくりとした小さな唇。
長くて細い手足。
もてないわけがない要素をたくさん持っていた
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