第2話
化粧臭い
香水臭い
やたら絡みついてきて
猫撫で声でしゃべる
マスカラでこり固まったバリバリの睫をパチパチさせて
わざとらしい上目使い
気色悪いから
近寄るな!!
おぇーー…
吐き気がする
極度の女嫌いの俺
なのに――――…
瑛が言うには俺はもてるらしい…
冗談………
俺はテニスラケットを持つとコートへと入った
『キャーー春くーん』
――――……うぜぇ
夏の暑さの方が
まだ―――マシだ
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