また巡り逢えたら…。 〜この世界にたった一人の大切なあなたへ〜

如月 春音

第1話

ある日、何気ない日常が終わりを告げた。




最愛の人が病で天へ旅立った。




嘘だと思いたかった。


夢も希望も全て失った。


目の前に広がったのは、絶望の二文字。




もっと一緒に居られると思っていた。


…もっと一緒に居たかった。



人目も気にせず、繁華街の道端で嗚咽を漏らして泣いた。



涙が枯れるまで…。



常日頃から、感謝や愛の言葉を伝えてはいたけれど、どんなに伝えても、伝え足りない…。


そんな気持ちがあることを思い知った。



あなたの姿が見えなくなってから、夢を見る様になった。


太陽の様な満面の笑みを浮かべるあなた。


笑顔が好きだと言ってくれたあなた。


心配して会いに来てくれてくれているの…?


夢で会えるあなたの姿は、いつも楽しそうで心が和む。


朝、目覚めると楽しい気持ちにさせてくれる。


いつも笑顔でいて欲しいんだと思えた。


…たとえ姿が見えなくても、側で教えてくれているんだね。


そう思って、今日も生きる。


あなたに笑いながら、「楽しかったよ」って必ず会って言いたいから。


夢の中でも良いから、あなたに会いたい。


いつか、この命の灯火が消えたとしても、あなたに会いに行きたい。


何処に居ても、どんな姿でも…またあなたに巡り逢いたい。


その時は、優しく抱き締めてね。


永遠に愛しているよ。

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また巡り逢えたら…。 〜この世界にたった一人の大切なあなたへ〜 如月 春音 @Kisaragi-Harune

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