第2話

―…目が、



覚めるのが習慣になっているけど、



今朝は視線は感じない。




感じるのは気配だけ。




珍しいと思って目を開けてみると、



床に座ったままの状態でベッドの脇に顔を乗せて、目を閉じた状態の彼女が直ぐ側にいた。




コイツ、寝てる―…




やけに静かだと思ったら、完全に寝てしまっているようだ。





時計に視線をやると時刻はAM6:53





まぁ、今朝は仕方ないか。





そう思って、彼女―…



幸代を取り敢えずベッドに寝かせて、リビングへと向かう。






リビングのドアを開けると、




「臣くん、おはよ~」




ソファーの上で手鏡を見ながら、化粧をする幸代そっくりの妹―…







―…一昨日の夜、



何時ものように帰宅すると、




「あなたー、おかえりなさーい。お仕事おつかれさまー」




幸代の妹、幸江ちゃんがいた。

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