第52話
周りから見れば、きっと私は白龍の連中と仲睦まじくしてると信じて疑わないだろう。
付き合いが短くても仲間同士の固い絆で結ばれてる……と思ってるやつも多いんだろうな。
けど、それ、間違いだから。
確かに仲良くしてるよ。
人並みに信用はしてるよ。
一緒に馬鹿やってるよ。
特訓に付き合ってやってるよ。
けど、私はこいつらを仲間だと思ったことはない。
ただ同じ族に入ってるだけの、知人。
私にとってはその程度の認識だ。
蓮がいるからちょっと付き合ってやるかなーくらいの軽い気持ちでいるだけだもん。
……私のせいでこいつらが傷付くような事態を恐れてるってのもあるけど。それは考えない。
私、周りに合わせるのも自分のペースに巻き込むのも上手い方だからね。
のらりくらりとかわすのは私の得意分野なのですよ。
嘘つきよりもタチ悪いって?
ふふふ。褒め言葉だね。
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