第20話

竜にこれから通うことになる学校に送ってもらい、私は理事長室へと向かった。




歩いていると、周りの視線が私に向いてるのに気づいた。横目で見ると男子がちらちらと私を見ていた。




つーか男多いな。慣れてるから別にそれは構わないけどさ。てか……女子いねーな。




共学って聞いてたのに、思ってたのと違うじゃん。






「うっひょー!女がいんじゃん!」





後ろから声が聞こえ、振り向いてみる。




そこには数名のカラフルな頭の男子が私を見て何故かニヤニヤしていた。




「まじ?つか美人じゃね!?」




「うわーレベル高っ!俺狙っちゃおー」




なんだかよくわからない会話をしてるけど、なんとなく私のことを言ってる気がする。だって何度も目が合ってるし。




赤い髪に、紫の髪に、茶髪。昔の仲間を思い出すなー。私はずっと黒だったけど、皆カラフルな頭だったもんなぁ。懐かしい。




あ、やば。思い出し笑いしちゃった。

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