第16話
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目覚ましがけたたましく鳴り響く。
あまりにもうるさいため嫌でも目が覚めた。眠いのを我慢して目覚ましを止める。
「ふぁあ………」
まだ眠い。でも寝ちゃ駄目だ。今日から学校だもん。
ベッドからのっそり起き上がり、洗面台に向かう。
…………懐かしい、夢を見た。
皆で馬鹿やって、ケンカして、どんちゃん騒ぎしてたあの懐かしい日々。
皆、元気かな。
私はもう、あの場所には戻れないけど。
洗面台について腰まである長い黒髪にブラシを通す。寝癖がひどいな。
一通り朝の準備を済ませて制服に身を包む。
「おお、ぴったし!」
さすがだな。よく私を見てる。会ったの久々なのにサイズぴったりの制服を用意できるなんてすごい。
いつまでも感動してたら遅刻するので部屋を出てリビングに向かう。
そこにはよく見知ったやつがキッチンで鼻歌まじりに料理していた。
「竜、おはよー」
呼び掛ければこちらに振り向き、太陽のようににっこりと笑った。
「おはよう華!」
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