第6話
「え、えぇ、もちろん!学期末のテストでもちゃんと上位は取れてますから」
色とりどりの野菜が入ったサラダをテーブルに並べながら、お母さんは険しい表情のお父さんに愛想よくニコリと笑いかけた。
沈黙が食卓を包んだ。
どうやら話は終わってしまったようだ。
「ごはんいらないから」
わたしは教科書や参考書が山ほど入った重たい鞄を持ちながら、黙って自分の部屋へ向かった。
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