第7話

―…ただ、




まぁ、周りが指摘する欠点をちょっとだけあげるとするなら、




他人にあまり興味を示さず、冷酷な部分があり、




近寄りがたく、気難しい性格に見えるということでしょうか。




でも、




それって言い方を変えればクールってことだし、




容姿も頭脳も優れていて、これで性格も良かったら不公平すぎるということで、




きっと神様がこんな性格にしてしまったんだと思うの。




まぁ、そんなところも含めて旦那サマこと臣くんのことが大好きだからいいんだけどね。







「―…よくないでしょ」



「え?」



「え?じゃなくて、あんた本当にそれでいいわけ?」




目の前で私の一番の親友、理沙子が呆れた表情で私を見ながらアールグレイティーを飲んでいる。




臣くんを見送って、約三時間後に理沙子はやって来た。




「他人にあまり興味がないって言うけど、妻のアンタにも基本的に無関心だし、ほんの少し冷酷でって、私が知ってる限りじゃあんなに冷たい男いないよ」




そんな理沙子のキツイ言葉に、




「そんな大げさな~、そりゃあ、他人に冷たくて私にも冷たいけど、どっちかっていうと、他人より私に冷たいから、特別ってことで~」




あはは、と笑いながら言う私を、理沙子は今度は哀れみの目で見始めた。

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