第77話

「……もしかして、自分はアルコールに強いと思ってる?」


「うん?だって飲むの好きだし。」


「今すぐ考えを改めた方が……、きっとあの二人にかなり迷惑をかけてるんじゃない?」


あの二人?って涼子と槇村君のことかな?

千秋君は私を見ながらため息をつく。


「アルコール禁止令だね。」


「え、どういうこと?」


「ここで飲んでもいいけど外では1杯にしておいて。」


「1杯!?そんなの……、それにまだ一緒に暮らすこと決まってないよ。」


私が不貞腐れたように言うと、


「危ないよ、酔って誰かに持ち帰りされたらどうするの。」


「やだなー、千秋君彼氏みたいなこと言ってるる。」


「……みたいじゃなくて、彼氏だよ。」

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