君のこと 13

第74話

「ち、千秋君が言ってることは一緒に暮らすって言ってるのと同じことなんだよ!?」


「同じことっていうか正にそうなんだけど。」


彼は正気なんだろうか。

本気か分からない告白されたかと思うと段取り無視していきなり一緒に暮らそう、とか一体思考回路どうなってるの!?


「ちょっと頭が追いついてない。」


私がそう言って頭を抱えると千秋君は薄く笑った。


「俺はねなが好き、ねなも俺が好き。あの時とは違うよ。」


「そんな簡単に言わないで……。」

私はため息をつく。


千秋君は恋愛を簡単に考えてるのかな。

恋愛経験が私と桁違いってことは分かるんだけど……。

もう少し慎重に考えて欲しい。



「俺は17歳の時の自分と比べて大人になったよ。」


そう言った千秋君が真剣な表情をしたからちょっと緊張する。

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