第27話

「そうだよね、お互い27歳だしいない方がおかしいか。」

千秋君は納得するように言った。

その言葉で彼にはパートナーがいることが何となく分かった。


「でも残念なことに俺には彼女はいない。」


え……、


「その顔信じてないね。」

千秋君は困ったように笑った。


「信じるわけない……、」

意外な彼からの言葉をすんなり受け入れることなんて出来なかった。


「本当にいない、いてもいつの間にかいなくなってる。」



これは非常にヤバい事態。

千秋君に対する気持ちが加速しそう。

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