第21話

校舎の中に入って教室に向かうために廊下を歩いていると私達に気付いた他の生徒が次々に端に避けていく




私達はそんな廊下の真ん中を広がって颯爽と歩いた




これがクラスの中心グループとそうでない奴等の違いだ







教師は生徒は皆、平等だなんて言ってるけど本気でそう思ってる奴なんか誰一人いない





クラスが平等なのなんて教師が教室にいる時だけだ


それどころか教師が見てる前ですら机の下ではクラスでハブられてる生徒の悪口や休み時間にいじめる方法を書いた手紙がクラス中に回っておりターゲットになっている人間の肩には消しカスの山が出来、周りには他の生徒が投げた消しゴムや鉛筆が散乱してる



だから、いくら教師が教室にいようとも、うちらのグループ外の人間は決して、うちらのご機嫌を損ねるような真似はしない





そうして教師が教室を出た後そこには完璧なカースト制度が生まれている

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