第21話
校舎の中に入って教室に向かうために廊下を歩いていると私達に気付いた他の生徒が次々に端に避けていく
私達はそんな廊下の真ん中を広がって颯爽と歩いた
これがクラスの中心グループとそうでない奴等の違いだ
教師は生徒は皆、平等だなんて言ってるけど本気でそう思ってる奴なんか誰一人いない
クラスが平等なのなんて教師が教室にいる時だけだ
それどころか教師が見てる前ですら机の下ではクラスでハブられてる生徒の悪口や休み時間にいじめる方法を書いた手紙がクラス中に回っておりターゲットになっている人間の肩には消しカスの山が出来、周りには他の生徒が投げた消しゴムや鉛筆が散乱してる
だから、いくら教師が教室にいようとも、うちらのグループ外の人間は決して、うちらのご機嫌を損ねるような真似はしない
そうして教師が教室を出た後そこには完璧なカースト制度が生まれている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます