第8話

「ねぇ、何で私の名前知ってんの?」


さっきから考えてみたが私の知り合いの中にはこんな独特な雰囲気を持った人はいない

いたら、すぐに思い出すはずだ





青年はその言葉を聞いて一瞬、驚いたようにこちらを見て「あんたも美雨っていうのか!?」と言ったが、またすぐに下を向いて「…別に……偶然、美雨って名前が出てきただけだ」と答えた



私はその答えに一抹の疑問は感じたものの「…そう」とだけ返事をした

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