第7話

その青年は暫くそのまま走って二人組から離れた所まで来て、やっと手を離してくれた


私は、そこでやっと青年の顔をきちんと見る事が出来た





癖っ毛の長めの前髪に隠れた切れ長の目。

そして何より今まで会った人の中にはいなかったような独特の雰囲気を持った青年だった








「あ、ありがとう」

私は横で息を切らす青年を見ながらお礼を言う



青年は一瞬チラッとこちらを見たかと思うと「…別に……」と素っ気なく言ってまた下を向いた



私は、そんな青年に対して、さっき感じた疑問を口にしてみる

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