「じゃあね、聖歌、頑張んなよ！」

「…うん……！ありがとう！」

由香達に優也の大学の近くまで着いてきて貰って、別れた

私は、それから大学の門の前まで来た

…それにしても、かなり広い

優也は確か、芸術学部の写真学科だって言っていた

でも、そこに行くにはどうしたら良いんだろう？

そもそも大学というのは、外部の人間が入っても良いのだろうか？

やっぱり、この中を私、一人で探すのは無理があるかもしれない

かといって、由香に哲くんか智輝くんのLINEを聞いて、連絡を取るという手もあったけど、それは何となく嫌だった

この間、あんな事をしてしまった手前、ちゃんと会って、謝る前にいきなりLINEで連絡を取って、優也と会わせてもらうというのは、流石に気が引けたのだ

どうしたものか……

そう思い、頭を抱えていると、聞き覚えのある声が聞こえてきた

「…あれ？聖歌ちゃん？」

「……淳一くん！？」

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