現在

第71話

私は、空を見上げた


顔には、降りしきる雪が、止めどなく落ちてきた


その度に、私の顔を濡らしていく


そんな時、私の目からは一筋の涙が溢れた




―――ねぇ、優也



私、いまだに優也の事を考えるだけで、涙が溢れてくるんだよ




貴方はどうですか?




あれから、私の事を考えて涙を流す時が、たった1度でもありましたか?





もし、あったなら―――…

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