第56話

「…名前は折原聖歌。血液型はAB型。家族はパパとママと私。一人っ子。ちなみに両親とも美容師で蘭パパ、ママとは昔、職場が一緒だったみたいで、今でも家族ぐるみの付き合い。今は蘭パパが別の美容室行っちゃったから3人だけみたいだけど。それで私が、ヘアメイクアーティストを目指すようになったのもパパとママの影響。


趣味はヘアアレンジの勉強をする事


嫌いな物は特にないけど


…あ、でもお酒は苦手かも…


……こんな感じで大丈夫かな?」


私が、そう言って、優也の様子を伺うと、優也は軽く頭を抱えるような仕草をして呟いた


「…マジかよ……だったら、前、パーティーで紅茶ばっかり飲みまくってたのは、別に好きだからとかじゃなくて、ただ単に酒飲めなかったからか……俺、あの時、完全に間違ってるじゃん」


そう言って照れ臭そうにこちらを見た


「…うん、でも私、優也のおかげで午後ティー大好きになったよ。今は学校でも、いっつも午後ティーばっかり飲んでるよ」


私は優也に素直な気持ちを述べた

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