第45話

当日、クリスマスパーティーのメンバーが再度集まった


皆で、ギャラリーの一番前を陣取って見ていると、程なくして大量の機材を抱えた優也が現れた


けれども、その優也の顔はいつもとは全く違うものだった


その顔には、いつも私に対して浮かべている優しい笑顔は一切無く、まるで別人かと思うような真剣な顔つきで両手には溢れんばかりの機材を抱え、走り回っていた


そして、一瞬、こちらを見た時に私と目が合った


だけど、彼の顔に、あの優しい笑顔が刻まれる事は無く、すぐに目をそらし、また別の機材を抱え、走っていってしまった

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