第69話

「バーンは、着々と力をつけてるな。」

「ああ。信房。歳子、よく頑張ったな。」

「だって、怖かったけど、うっ、ひっく、ま、負けたくなかったんだもん。」

信長は、歳子を抱きしめる。

「そのあざ、直してやる。」

信長は、黒い影の妖魔につけられた歳子のあざを優しく治してあげた。

「もう大丈夫だ。」

「うん。」

信長は、歳子のおでこにキスをした。

歳子は、ほっとした。

信長達は、ヨシヒロ邸、アジトに戻った。

「義弘。妖魔達はどうだ?」

「ああ。ざこばっかだ。俺達、六名神によって死んでいる。信長。黒い影の妖魔以外はな。」

「そうか。今度来た時は、六名神全員の力を一気に使ってはどうだ?」 

「それは、いい案だ。そうしてみよう。」

「歳久。」

「はい。母上。」

「卑弥呼はどうしてるの?」

「月の屋敷にいますが。」

「太陽、安土城にいてと伝えてくれる?あの子なら大丈夫よ。私の娘ですもの。」

「承知しました。」

「それから、昌景。」

「はい。なんでしょうか?」

「鈴ちゃんに卑弥呼と一緒にいるように伝えてくれる?一人じゃ、寂しいだろうから。」 

「承知。あいつは、うるせーからな。」

「パパー!ラーメンと遊んでて疲れちゃった。」

「そうか。ゴリヨ。パパと一緒に寝るか?」

「うん!」

「皆、とりあえず寝よう。」

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