第56話
「どうやら、妖魔はお前目当てだな。昌景。なんかやったのか?」
「...。なんにも。信房。」
「昌景、王様にTーシャツ渡したのか?」
「渡してない。」
「お前、何しに日本へっ。」
「うるせーな。信房。」
「なんだっあいつ!」
「まあよい。皆、ヨシヒロの家に帰るぞ。」
昌豊がなだめた。
安土城。
「ねぇ。信長。」
「なに?」
「鈴っていう女の子が昌景に会いたいって泣いてるの。」
「へぇ。今度、昌景に事情、聞いてみるか。」
「うん。」
「ばあちゃんに会いたい。」
「おぉ。ゴリヨ。久々に信玄とこに行くか。」
「そうしようか。ゴリヨ。」
「うん!」
月、信玄の屋敷。
「ばあちゃんーッ!」
「まあ。ゴリヨ。バナナでも食べる?」
「うん!」
「あっ噂をすれば、昌景だ。」
「歳子。何の用だろ。」
「さあ。」
「はっ母上!王様にTーシャツ、忘れたと伝えに...。」
「ねぇ。昌景、鈴って子...。」
「母上。それは...。」
「...。そうか。それで鈴って子をだしに妖魔はお前を殺そうとしたんだな。熱田神宮に参りにくると思って。」
「私みたいにこっちの世界に連れて来るっていうのは?」
「それはしたくない。鈴とは、偶然出会っただけです。」
「本当に?昌景?」
「本当です。それでは、母上。」
このお金は、いつか鈴のために遣おう。
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