第14話

「...母上。」

「歳久?」

「...母上。」

「義弘?」

「...母上。」

「...家久?」

「守ってくれて.ありがとう。」

ハッ。

歳子は目覚めた。

歳久.義弘.家久...私の大事な子供達!?

「歳子.起きましたか?先生の診察だよ。」

先生の診察?そっか.私.警察に精神科へ連れてこられたんだ。

「幻覚をみましたか?」

「幻覚じゃありません。本当に人がいたんです。」

「この症状の人は.皆そう言うんだよね。心因反応.統合失調症だね。」

「私.病気じゃありません!精神もおかしくありません!」

「精神薬.処方しとくから。」

「そんなもの飲みません!私.狂ってません!信じて下さい!」

「拒薬しちゃダメですからね。」

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