第3話
「ん?あれ?ねぇ美紗?あれ裕太さんじゃない?」
真希が窓の外を見つめながら話しかけてきた。
「ん、、、と」
私は美紗の視線の先に目を向けた。
そこに居たのは若い女性と腕を組みながら歩いている裕太だった。
「あ、、、裕太だ」
「あの女誰!?あたし行ってこようか!?」
昔から喧嘩っ早い真希は、売られた喧嘩は必ず買って、何度も警察のお世話になっていた。
このままじゃまた問題になると思った私は
「真希!落ち着いて!私は大丈夫だから!」
と、ひとまず真希をなだめることにした。
「でもあれ見た!?腕組んで歩いてたんだよ!?」
「うん、見た。あの女、裕太の部下なんだよね」
「はぁー!?じゃあ美紗と結婚してるって知ってて不倫してんの!?最低!」
―そう、裕太と一緒に歩いていたのは
「裕太が私を裏切ってたなんて、、、」
「許せない!痛い目見せてやろう!」
「ふふふ、、、ホントね、いい度胸してるじゃない」
「あ、、、美紗、昔の顔になった」
かくいう私も、真希と一緒に警察のお世話になっていたほどヤンチャしてた時があった。
裕太はそんな私たちの昔を知らない。
―裕太の裏切りに私たちはある計画を立てることにした。
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