血だらけの両手

「ありがとうございました」

「またねー」

「また今度会いに行く」

「はい。お待ちしてます」

「中に入るのを見てから行く」

「そうですか?ではまたおやすみなさい」

「ああ」

「おやすみー」


一礼して自分の部屋へと入る。

鍵を閉めると車が動き出したのが分かった。

パジャマに着替えるとベッドへ横になる。


「暗い。ここはどこ?」


眩しい。あっちに行こう。

龍牙さん?

手を伸ばし掴もうとすると目が覚める。

どんな夢見てるんだ私。


「はぁー。起きよう」


それから支度してバイトして帰ってきて浄化を使って綺麗にする。寝て起きて海へ行って帰ってくれば、自殺を行う。いつもの様に淡々と。

血だらけの両手を見る。


「私は化け物。いったいいつになったら死ねるのだろう」


自分で死ねないのならいっそ誰かの手で。

いや、化け物だとバレるだけだな。


「はぁ」

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