姫と騎士
もう一度キッチンに行き、空のコップを持って再びバルコニーに近い方のテーブルに行く。
遠い方は備え付けのテーブルと椅子。
床にカーペットを敷いてその上にテーブルがあって周りに数個クッションが置いてある。
そこはよく紬と一緒に居る所でもあって、テスト勉強したり小説を読んだりただまったりしてる場所。
部屋内はクローゼットの前にベッドがあってその隣に本棚。キッチン前、壁の所に備え付けのテーブルと椅子。バルコニー手前にカーペットを敷いてテーブル。
ベッド側に座ってコーヒーをコップに注ぐ。
インベントリから懐かしい1冊の本を取り出す。
伯父さんがくれた本。
伯父さんが書いてくれた本。[姫と騎士]。
姫を守る騎士がいて騎士は無知な姫に魔法を教えていく。いずれ姫は強くなり大聖女と呼ばれ、姫は魔法を使って国を平和にしていく物語。
何度も何度も読み返した本をまた読み始める。
伯父さんと過ごした時使った家具や大切だった物は出来るだけ置いてきた。この本以外は。
この1人部屋に持ってきたらずっと思い出に縛られたままでいる気がして。
だけど結局未練が残ったままで。
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