第12話
「兄上のやつ本当に勝手だよな。会うだけならまだしも、相手の姫をこちらに向かわせる手配までしていたなんて……」
確か
確かに小さい頃しか会ってないので、そんな彼女がどんな娘に成長しているかは全く分からない。
「凄いおしとやかな娘に成長しているとは、流石に考えずらいよな。確か妹もいて、妹の方は割りと可愛い感じだったのは覚えてる。どうせなら妹の方だったら良かったのに」
(これはもう、諦めて会うしかないな……)
そして歩いていると、彼は馬小屋にたどり着いた。
そこにいる見張り人から馬を受け取り、さっと馬に股がった。
(とりあえず、宮に早く帰るとするか)
「じゃぁ、俺は戻るとする。コイツの面倒有り難う」
そう皇子が言うと、見張り人の男が彼に歩み寄って来た。
「はい、雄朝津間皇子。帰りの道中お気をつけて!」
それから彼は自身の宮に戻るべく馬を走らせた。
(そう言えば、俺の宮付近で盗賊が出てるって話しがあったな。今日は一人だから用心して帰らないと)
こうして雄朝津間皇子は自分の宮へと戻って行ったのだった。
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