第26話





「ホワイトタイガーの紋……」






白虎―――







「今日辺り、緊急の幹部会が開かれるンじゃ……」



幹部会……



叔父貴……






忙しくなりそうだな。








険しい顔をしてそんなことを思っていると、



「おはよぅございますぅ」



とメガネのんびりした声が聞こえた。



一同が同じタイミングで振り返ったから、さすがのメガネもびっくりしたように目をぱちぱちさせていた。



起き抜けなのか、白地に青のストライプが入ったパジャマ姿だった。



柔らかそうな髪がぴょんと跳ねて寝癖がついているのが、妙に平和に見える。




「ど、どうしたんですか?みなさん、怖い顔して…」





「何でもねぇよ」



「?」



メガネは不思議そうに小首を傾げてる。





ま。こいつには関係ねーか。





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