第45話
「いや・・・それがね」
私は言うか、言うまいか少し悩んだあげく、
「なんかタイムスリップしちゃって」
と冗談にもとれるような言い方で笑いを交えながら言った。
「お姉ちゃんなんかさっきから変なの」
案の定、麻央は小馬鹿にするように鼻で笑っている。
「なによ、それ」
母も肩をすくめただけでそれ以上取り合う事もしなかった。
まあ予想通りの反応だった。
もし麻央が同じ事を突然言い出したら、私も同じようにあしらっていただろう。
私はとりあえずさっき投げ捨てたバッグを持ってリビングのソファに腰をおろし、今日の出来事について考えていた。
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