第16話

三つ目の楽曲は夏野の楽曲。妖怪が悪戯し過ぎて最後には人間に仕返しされる話。沖縄の昔話を題材にしており、沖縄の方言が歌詞に多く引用されている。


 軽快な曲調。トランペットを吹いている夏野の代わりに四人が歌う。妖怪役はベースの蕗江、人間役はギターの歩実、語り手はキーボードの麻矢、囃し立てるのはドラムの鈴音。


 三人とも、入念にに下調べをしているので、難癖をつける者は少なかった。当事者に取材もしている。


 四曲目は歩実の楽曲。前の彼氏にフラれてイライラしている時に別の男から交際を申し込まれる。男を拒絶するか受け入れるかの葛藤を描く。


 情緒的だが複雑な曲調。物悲しいかと思えば激しくなったり、軽快になったりする。しかしどことなく一曲としての一貫性がある。

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