10曲目 お披露目 ※

 画面に映る七人の少年達はカラフルな衣装に身を包み、笑顔で画面の先を見つめていた。中心に立つ赤い衣装を着たあどけない少年が口を開いた。

「皆さん、こんにちは。僕達」

「「「「「「「スターラビットです」」」」」」」

 正面を見つめ、両手でウサギの耳を表現したポーズを揃えた七人は元気よく自分達のグループ名を言った。

「こんにちは。スターラビットの末っ子、歌やダンスが好きな赤色うさぎ、藤田歩です!」

 センターに立つ少年は手を胸の前で開き、微笑んだ。

「はい、僕は可愛い物が大好きなスターラビットのメイク番長、ピンクウサギの大原由春です!」

 ピンク色の少年は両頬に手を当てて可愛らしくポーズを決めた。

「スターラビットの不器用担当、本音が言えないのは照れちゃうからです。イエローうさぎの荒木和哉です」

 控えめに腰のあたりで黄色の少年はピースをした。

「スターラビットお母さん担当。せめてお父さんがよかったです、オレンジウサギ、福山周音です」

 腰に手を当てたオレンジ色の少年が微笑んだ。

「スターラビット一の泣き虫、それでも弱虫じゃありません。水色うさぎの久保蓮太郎です」

 胸の前で腕を組んだ水色の少年は弱々しく微笑んだ。

「はい!スターラビットのムードメーカー!真ん中っ子の緑ウサギ、樋口育です!」

 元気よく手を挙げて、そのまま頭の上で大きくハートマークを作った緑色の少年は太陽のように笑った。

「最後にスターラビット最年長、ふわふわお兄さんの紫うさぎ、安藤大貴です。よろしくお願いします」

 最後を締めるかのように紫色の少年は頭を下げた。そして、顔を上げると同時に口を開いた。

「それでは、聴いてください。【チャンス同盟】」


【作者コメント】

 こんにちは。10話が短いのには理由がございまして登場しました。11話では実際に私が作詞した【チャンス同盟】があるため、ここで区切らせて頂いています。しかし、これでは短いので18時15分公開にしておきます。本当に初めての試みなのでめちゃくちゃ大目に見てください。

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