第6章 矜持

第54話

チヒロ・カヅコ・キスケは別の道順で戻ってそれぞれの家に戻った。


 同じ国なのに夢京と呉暮村では文化も考え方も違う。3人は互いに驚きはしたが、軽蔑はしなかった。


 チヒロは知ったことを夕食中に語りだした。食べ物だけではなく、服も建物も自分達で作る村人達が不思議だった。どれも簡単ではないし、手間暇がかかる。カネが勿体ないが買う方が早くて楽だ。


 だが、自給自足の村人達をチヒロは見下しているわけではない。むしろ何でも作ってしまう村人達が器用で偉い。村人達への不思議と尊敬。

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