第27話

「私は店を続けて欲しいですね」

 サヤカが呟く。サヤカは学校を卒業したが今では4年制の看護学校に通う。


「そうだね。他の店は男達がうざったい」

 サヤカの隣にいたサチコが頷く。サチコも学校を卒業して6年生の大学な法律学部で学んでいる。


 扶桑皇国の学校制度は少し複雑だが、優秀な学生には門戸が開かれている。成績次第では学費が半額になったり、返済無用の奨学金が支給される。


 しかし、男子が優先されている。


 サチコとサヤカが進学できたのは2人の努力と才能だった。

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