第16話

ヒロミは不思議そうな顔をして、

「それ、本当なの?」

 シズマは二度頷き、

「ああ。多分、クルミは僕が話した以上に姉さんの事を知ってるけど、姉さんに憧れているんだよ」

 ヒロミは疑い深そうに俯いた。シズマはチヒロに振り向き尋ねた、

「チヒロちゃんはどうなの?どうしてもここにいたいかな?ここが本当に好きなら叔父さんは連れていかないけど」

 チヒロは、

「どうして叔父さんは私達と暮らしたいのですか」

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