「ハイリの意味は理解できたよ。

僕らがあの程度で躓いていたら僕らの敵には勝てないからって事だろ？でもそれでも………」

有野は弱そうに呟く。

「弱音吐くんじゃねえよ！ユウノ！

こえーこえー言ってる場合じゃねえだろ。ハイリが言った事に間違った事もねえ、腹くくるしかねえだろ！」

譲二が声を上げる。

「シュウおいで。

ハイリの意見も一理あるからな。

大丈夫だよ、シュウ。俺らがいるだろ」

そう言いながら康人が修二の背中を優しく撫でる。

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