第44話
「てかさ、勝手に話進めないでよ。
私が来ると思ってる訳?」
そう、あんたたちで勝手に話してるけど私が来ると思ってる訳?
「ああ、思ってるね。
お前はさ、コイツらから話を聞くところ友達が大切なんだろ?
それ、弱みだよなぁ?
お前はコイツらに友達を養うくらいできるって豪語したらしいけどさ。それだけだと思うか?
お前の学園にお前らを苛めるように通達するのはどうだ?
お前は平気でもお前の友達は嫌だろうなぁ、傷つくだろうなぁ、こればっかりは金じゃどうにもならねえなぁー。
さて、じゃあお前はどうする?
ここに来る事を選ぶだろうね。
お前はそういう奴だろ?違うか?」
山路灰利は自信満々に口角を上げて私に問う。
………
頭がよくて、汚い男。
「私がここに毎日通えば、絶対に手は出さないと誓う?」
「ああ、誓うね」
……勿論、本気でコイツらはそんな事をしようとするなら、考えもあるし、そんな事をさせないようにどうにかする事はできない訳じゃない。
でも、それでも、
簡単な事じゃないんだ。
だから私がここに来るだけですむならばそれの方がまだマシだとうい事。
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