第41話
「これウソだろ?」
サラっと言う山路灰利。
ああ、そういう事?
なんでバレてるのかな?
まあ、別にいいけど。
「そうだけど、それが?」
そう、それと、あんたたちの経歴に何の関係があるの?
「コレ、俺らも全部ウソ。
お前と同じっつーこと。
わかるか?コレは相当な客じゃなきゃ顧客にしないような会社だ。
それなのに、お前はこの会社を使ってる。
それがどういう事かわかるか?」
あ、ああー。
そういう事なんだ。
へえ、そうなんだ。
まっそうだよね、経歴とか書き換えちゃうんだもんね。
そっか。
そうだよね。
「ふーん。で?だから何が言いたいの?」
そう、別にだから何?何が聞きたい?
「お前何者だ」
また同じ質問。
「何者か知って、どうなるの?」
「それは答えじゃねえ。質問を質問で答えるんじゃねえ」
「あっそ。じゃあ答えてあげる普通の女子高生よ?」
そう、
『今は』が前につくけどね。
『今は普通の女子高生』だよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます