第9話

許さない、


許さない、


許さない、



絶対に許さない。





晃と直哉の勇敢な意思を尊重したかったから黙っていたけど、もうこれ以上許さない。



もう黙ってられない。




「晃と直哉、桜連れて外出て」




私の言葉に全員がこっちを見た。




「「「美咲?」」」



声を合わせてこっちを見る3人にもう1度同じ事を言うと、今度はキングたちが入ってきた。




「何言ってんだ。この女」



「そうそう、早くユウノの言う事きいてればこんな事になってねえなのな、そっちの奴らはもう完全アウト」



「俺らが舐められて、はいそうですかって引き下がらるとでも思ってんのか」



「そういう事。悪いけど、君に声かけたいうても、もうこうなってしまってはもうどうにもならんねん」





まるで、それは逃さないとばかりの言葉だった。

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