第71話

そして出来上がった時、やはり前と同じように溜息が出た。



いや、今回の方がその溜息が大きい気がした。



綺麗という言葉より、もっと上の言葉がないのかと自分の頭の中で考えてしまうほどに美しすぎるミサが俺の目に映っていた。




でも、それよりも、鏡を見つめた後に見せたミサの表情がまた堪らなく美しかった。



きっと過去の事などを思い出したのか、少し切なげに目を細め、それでも俺の前だからと気を使ったのか口元は少しだけ上げ微笑んで見せた。



その表情は、本当に美しくて、ゴクリと生唾を飲み込んでしまうほどだった。

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