第64話

「でも気になるでしょ?

何を話したのか」



そうママに聞かれたので、勿論っと頷くとママは微笑んで、でしょって呟いた。



「だからね詳しく教えてちょうだいってミサキちゃんに頼んだら『話したっと言っても、ただ見た瞬間に思った事を言っただけですよ?』って言うからそれを教えてって頼んだら『寂しくても頼れないんですか?それと辛い事を隠すのが上手い人でしょ?って聞いただけです』なんていうのよ」




そうママはクスクス笑っていった。

でも俺は笑えなかった。



ただ、ただ、


目を見開いて、ママから視線を変えてミサと凜太郎を見つめてしまった。

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